しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

神戸にて思うこと2023/03/22

用があって神戸へ。

好きだし、愛着のある都市だ。

私はこの街で働いていた。

市外(しおかぜ町)からの通勤。

ある年など、365日のうち、

350日ほど通った。

土日など関係がない。

当然、問題である。

実際、労働基準局が調べに来たらしい。

「働きかた改革」なんて言葉がなかった時代だ。

 

ただ、長時間労働や休日出勤は、苦ではなかった。

仕事自体は楽しかった。

つらかったのは、違うものだ。

 

突然に、公にできないことが起こる。

世間に知られたくないこと。

腹にしまって、墓場まで持っていくもの。

それが積み重なってくると、ひどくしんどくなる。

 

その仕事をやめて時間は経ったが、

今でも夢を見る。

いや、

見るのは、その頃の夢ばかりである。

これからもそうなのか。

 

神戸の海、しばらく眺めていた。

眺めながら考えた。

平日の昼間である。

元同僚や、後輩たちが働いている(はずだ)。

できるだけ軽やかに、と思う。

腹に重い石を抱え込むな、と思う。

がんばれよ、と思う。

思うことしかできないから、せめて思わせてくれ。

 

いい天気だ。

侍ジャパン、おめでとう。