しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から2023/04/26パン屋と蕎麦屋とカツ丼と

ブーランジェリー

ベーカリー?

パン屋さんでいいよ。

 

フランスパンが好きで、

米食なしで、パンばかり食ってた時期がある。

 

当然、バターを塗る。チーズを食う。

クリームを使ったソースの料理。

当然、当然、太る。

 

太っていたなあ。

写真を見て思う。

今より、15キロほど重かった。

 

意を決して減量した。

現在は、標準体重の少し下、である。

減量して思う。

「寒い」

脂肪の保温効果の

なんと絶大であること。

でも、おかげで

健康診断の数値は、

すべて正常になった。

よかったと思っている。

 

そう、フランスパンの罪ではない。

バターや生クリーム、脂肪。

基本、摂取しすぎていたのだ。

パンも米も

単なる炭水化物の塊、ではないか(言い方よ)。

それ自体が悪いわけではない。

 

有名な蕎麦屋の前で

萌花に出くわした。

昼めし、食うか?

「やったー」

結果、私の前に、

カツ丼をかき込む未来のソムリエーヌ。

私は鴨焼きで、瓶ビール。

萌花が、ロースカツの断面を観察しながら、

私のダイエット話を聞く。

「食べ過ぎれば太るよ。パンでもお米でも」

その通りだが、身も蓋もない。

「そうは言っても、ついつい、なあ」

「だね。どうしてもね。人間はね」

ビール一杯ちょうだい。

萌花が言う。店員がグラスを持ってくる。

「太るぞ。カツ丼にビールかよ」

「そうだけど、たまにはいいじゃん。

にんげんだもの〟」

また、教養を挟んでくる。鼻につくぞ。

注いでやると、一本目が空になった。

瓶ビール追加。

蕎麦屋で蕎麦を食べない

うさんくさい、美女とオヤジ。

「昼間だし、2本でストップ。

三ツ色さん、また、太るわよ」

そう言うけど、

俺のビール飲んでるの、キミでしょうが。