しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から2023/04/25金髪オヤジ

しおかぜ町も、今日は寒い。

四月なのにね。

思わず暖房を入れてしまった。

寒がりにもほどがある。

 

さて

 

キンパッつぁんのパパ、宗介さんである。

自称〝画家〟は、

好きに言わせておくとして

彼は、やり手の経営者である。まちがいない。

しおかぜ町から2023/04/24親バカ金髪オヤジ - しおかぜ町から

 

レストランは、メディアで紹介されたし、

神戸のバーは、駅の近くの一等地にある。

どちらも繁盛しているし、

ひいきの客には、プロ野球選手や芸能関係の人もいる。

 

輸入雑貨屋も有名だ。

ただし、である。

奥様のオリビアさんが店長なのだが、

商品の仕入れのため、旅に出ることがある。

数か国の旅である。

途中で母国のイギリスに行く。

当然、親族に会ったりする。

 

その間、店は休業だ。

ひと月くらいは、休んでいる。

それでも、

なんとか、やっていけるらしい。

 

「宗介さんが、店番をすればよくない?」

「俺は、絵描きなんだよ。店番ができると思う?」

「うーん、思わないけど、閉めてるよりはいいんじゃないの?」

「おかしな金髪ロン毛ジジイがいるって、変な噂をされる」

確かにね。

全面的に同意する。

それが、彼の経営センスなのだろう。

「そんな言うなら、三ツ色さん、アルバイトで」

私に、できるわけないじゃないか。

「おかしな黒髪ロン毛オヤジがいるって、言われますよ」

「確かに」

 

肯定されると、腹が立つ。