しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から2023/06/10海外旅行とパック寿司

しおかぜ町は、ジジイも元気である。

三人組が話をしていた。

「いやあ、来月はアナハイム

エンジェルスとヤンキースの三連戦ですわ」

「それはそれは。私は、年末にパリへ一週間の予定でしてね」

「そうですか。私は、フィンランドスウェーデンあたりを

まわろうかなと考えてまして」

60万で行ける? いや70万なんだよ。

結構な話である。

私は、と言えば、対抗策として

『スーパーおとくに』で

パック寿司、中トロ入り1280円也を購入。

ぜいたくなランチとする。どうだまいったか。

そうだ、

大谷のTシャツ、頼んでおけばよかった。

 

文庫本を読みながら、寿司をつまんでいると電話が鳴った。

固定電話である。知らないナンバーの表示。

知人や親しい人たちは、携帯にかけてくる。

うさんくさいな。それでも一応、出ることにした。

果たして、営業電話だった。

「何か、ご家庭でご不要なものがありましたら

買取りします。電化製品とか」

「いやあ、うちは断捨離したので、今はないですねえ」

「衣類などでも結構ですよ」

「私は、ミニマリストでして余計なモノ、持たないのですよ」

もちろん、でたらめだ。ガラクタはたくさんある。

それでも、処分するなら、自分のタイミングでしたいじゃないか。

「ご主人さまはそうでも、奥様のお着物など、ございませんか。

高価で買い取りできると存じます」

夫婦は別人格。なかなかタフな営業だ。

「ないんですよ。必要な物も、なくて困るくらいで」

相手も馬鹿らしくなったのか、それで終わりとなった。

「そうですかあ」でプツ。

”とてつもなく貧しいワタクシ”、な感じになってしまった。

海外旅行じいさんたちが聞いたら、どう思うことか。

昼食再開。

へ、俺は中トロ入りパック寿司が食えるんだぞ。