しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

2023/04/28 ハムカツサンドとYOU

このハムカツサンド、好き。

しおかぜ町には「タ〇ーズ」がないので、

出かけたときに寄る。

そこで、たまに会うのがロンバード。

行動パターンが似ているからか、

ランチタイムだからか、

 

しおかぜ町から2023/04/05 - しおかぜ町から

 

今回は、すでにいた。

また、たくさん食っている。

パスタとエッグマフィンにドーナッツ。

グランデサイズのアイスコーヒー。

お腹、チャポンチャポンになりそうだな。

大食いYOU。

 

前に座ってもよかったが、

隣のテーブルが空いていた。

「カラーズさん、そっち?」

「YOUのテーブル、スペースないやん」

「しゃべりにくいな」

私は、話をしたいわけではなく、

ハムカツサンドを食べたいのだ。

「気にしないから、スマホでも見てなよ」

「ファーイ・ジャパニーズ・ピーポォー。

寂しいだろー」

厚切りジェイソンのマネ。

ウケると図に乗る。無言。やりすごす。

私はロイヤルミルクティーに、

砂糖を入れてかき混ぜた。

あきらめたか。

厚切りロンバードは本当にスマホを見始めた。

ただ、長く黙っていられる性格ではない。

「フワちゃんのプロレス試合、見た?」

笑ってしまった。

「話題のチョイスがユニークだな」

しばらく、その話題で盛り上がる。

プロレス技の名前は、ネイティブの発音だ。

私には勉強になる。

憎めないYOU。

 

1時から仕事なんだよ。

ロンバードが立ち上がる。

語学学校の講師である。

中学や高校にも、非常勤で出向いている。

実は、キンパッつぁんの勤務校だ。

日本人の先生とペアで授業をする。

「頑固なジジイなんだ」

文句は言うが、

生徒と接するのは楽しいらしい。

「みんな素直。純粋。

悪く言えば、少し子供っぽいけど。

素直さや純粋さを笑うヤツがいたら、そいつはクソだ」

熱血YOU。

 

アリーベデルチ、またな~」(※)

威勢の良さとはウラハラに

お辞儀をして去って行く。

後ろ姿を見送っていると

段差のところでガクッとなっていた。

『段差注意』な。

不注意YOU。

 

※プロレス団体「STARDOM」の中心選手、ジュリアの決め台詞