しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から(SEASON2)2023/11/05再開

萌花とビデオ通話。

フランスとの時差は8時間。あちらは夜。こちらは早朝である。

あちらは「もう寝るよ」と言っている。

こちらは、朝メシどうしようかなと考えている。

こういうことが、2年続くのか。

向こうでの暮らし。順調だそうだ。

当面、同居する”さすらいの占い師”ルーメンが、

いろいろ助けてくれているらしい。

「でも、いまだに『三ツ色さんに抱かれた女』って言う」

まったく。そろそろ愛想尽かされるぞ。

 

通話を切って、お湯を沸かす。

イングリッシュマフィンを半分に切ってトースターに放り込む。

テレビをつけると、熊出没の話題。

それと、パレスチナ問題。

中東問題は複雑だが、なるべく勉強するようにしている。

ただ、知れば知るほど、解決の困難さがわかってくる。

 

マフィンとコーヒーの朝食を済ませて、デスクに向かう。

『秋のグルメフェスティバル」の記事原稿を、

地元のタウン誌から依頼されている。

昨日、話が来て〆切りが明後日ときたもんだ。

なかなか厳しいミッションである。

夜には、宗介さんたちとバンドの練習がある。

グルメフェスティバルのイベントは来週だ。

そこそこに息も合っているので、いい演奏はできるだろう。

 

秋らしい気温の日が少ないが、

それでもなんとなく、センチメンタルな気分になる季節である。

ビデオ通話をしていても、萌花は近くにいない。そのせいだろうか。

もちろん、私がいくら感傷的になったところで、

しおかぜ町は、しおかぜ町である。

この町での暮らしは続いていく。

 

さて、

勝手に「SEASON2」などとしましたが、

何かが変わるわけではございません。

再開いたします。