しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から2023/07/20バンド結成からのボーカル不在

ベース担当者は簡単に見つかった(らしい)。

宗介さんがよく行く、沖縄料理店のサブチーフで

那覇の出身。

私がいたバンドのベースも沖縄出身者だった。

不思議な縁を感じて、喜んでOKした。

腕前はわからないが、今も弾いているというから

間違いはないだろう。

宗介さんのドラムより、確かな気がする。

これで、ギターとベース、ドラムが揃った。

バンドとしては、成立する。

でも、キーボードがあった方は何かといい。

音に厚みが加わるし、他の楽器のフォローもできる。

メンバー探しを継続することに決めた。

『秋のグルメフェスティバル』には、まだ三ヶ月ある。

 

「それで、三ツ色さん、ボーカルなんだけどね」

「はあ、私はやりませんよ」

久しぶりのプレーだ。ギターだけに集中したい。

「そう言うと思ったよ。ベースの内名さん(ウチナンチュの内名さん。覚えやすい)は

沖縄民謡ならいいさ~、だってさ」

それはそれでいいかも知れない。

秋の一日、オキナワン・ソングを聴きながら、野外で沖縄料理。

ただ、私はギターを三線(さんしん)に持ち替えないと。

「それでだね。ボーカルはゲスト、ってことにして、

いろんな人に歌ってもらうのはどうだろう。

お客さんも知ってる人が出てきたら、うれしいじゃない?」

いや、もう町内会カラオケ大会みたいになりません?

生演奏のど自慢大会みたいな。

「いやいや、そこは俺たちがちゃんと選んでさ。

『親父バンド・フィーチャリング・誰々』って感じで」

そうだなあ、まあ、宗介さんが言い出しっぺだから

おっしゃることには従いますけどね。

ただ『親父バンド』というバンド名は再考してもらいたい。

 

すると翌日、変更になった(あっさり)。

キーボード、やってもいいですよ。

奇特な人が現れたのだ。

キンパッつぁんの同僚の先生。

軽音楽部の顧問の先生が、名乗りをあげてくださった。

キンパッつぁんが職員室で「こんど親父がね……」と話したのを聞いたらしい。

木之内先生。女性である。

従って『親父バンド』の名称は自動的に消滅。ありがたい。

さらにありがたいことに、学校で練習場所も貸してくださる。

「地元の行事なんだから、当然じゃないですか。

三ツ色さんには、コーチに来てもらったこともあるし」

コーチと言っても、たいしたことはしてないけど

しおかぜ町から2023/07/16バンド結成? ホントに? - しおかぜ町から

役に立ったわけだ。

 

そんなこんなで動き出した『名前のないバンド』に

ボーカリストはまだいない。

フューチャー的にフィーチャーする人は現れるのだろうか。