しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から2023/05/11似たものフーフー

しおかぜ町もいい天気。

春だ、初夏だと浮かれていたら、

もう、すぐに梅雨になる。

ひざが痛んだりするんだな、

湿度が高くなると。

 

この時期、

厚着の人と

思いっきり薄着の人が混在している。

 

朝、駅に向かうキンパツ先生を見かけた。

「あれ、時間、遅いんじゃないの?」

学校の始業時間は過ぎている。

「今日は出張で、直行です。

会議の始まりが10時なので」

各学校から、先生が集まるらしい。

キンパッつぁんは濃紺のスーツを

ビシッと決めている。ネクタイはピンク。

あいかわらず、グッドルッキング。

気温が高いのに大変だな。

がんばって、と言って見送った。

 

昼前に、今度は宗介さんに出くわす。

キンパッつぁんのお父さんである。

しおかぜ町から2023/04/24親バカ金髪オヤジ - しおかぜ町から

向こうから、チャラチャラ歩いてくる、金髪ロン毛オヤジ。

あいかわらず、怪しい。

白いTシャツ一枚でアンクル丈のパンツ。素足にサンダル。

短パンじゃないだけマシだが、麦わら帽子をかぶせたら

セミ獲りに行けそうだ。

「さすがに早すぎない? そのカッコ。

真夏になったら、何を着る気?」

息子はスーツにネクタイ絞めて

会議に行ったのに。

「うん、まちがえた。ちょっと寒い。

長袖にしとけばよかった」

奥さんのオリビアさんが、近くで輸入雑貨店をやっている。

そこを手伝いに行くところだと言う。

その服装で店に出たら、客、来ないよ。

「俺は、帳簿合わせたり、伝票書いたりだから

奥の部屋でやる」

なるほど。それならまあいいのか。

 

リビアさんに挨拶しようと思い、

店までいっしょに行った。

「ワオ、ミツイロさん。お元気ぃ?

いい天気だね」

現れた奥さんも、白いTシャツとアンクル丈のパンツだった。

服装の好みも、似たもの夫婦。

ただ、オリビアさんの印象は爽やかだ。

決して、亭主のように怪しくはない。

 

店の横の「草?」がきれいだった。