しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から2023/07/03梅雨の合間の世間話

しおかぜ町も、梅雨の中休みである。

暑いって、まったく。

今からこんなに暑かったら、12月になったらどうなるねん、という

たいして面白くない冗談を思い出した。

湿度も高く、みんな、いらいらしているのかも知れない。

 

「まったく、クソみたいなニュースばっかりだな」

喫茶『エルベ』で香田さんが怒っている

神戸で6歳の男の子が亡くなった記事を読んでいる。

確かに、私も同感だ。

少子化問題、人口減少と騒いでいるのだ。

子供は宝だぞ。

「そうだ、そうだ」

香田さんは、私の同意を得て意気が揚がる。

「それに、なんだ、広末」

あれ、そっちの話題に行っちゃう?

「まあ、あれでこそヒロスエって感じですけど、えへへ」

私の反応が、香田さんは気に食わない。

例によってガムシロップをふたつ入れたアイスコーヒーを啜る。

しおかぜ町から2023/05/18「運のお裾分け」 - しおかぜ町から

「うん? センセーは広末の肩を持つわけ?」

て言うか、私らには関係のないことだし、

ヒロスエとキャンドルさんとシェフ(濃い登場人物たち)。

「まあ、ワシも、広末と付き合う可能性はないけど」

ない、ない、0%どころか虚数空間くらいだよ。

猿之助……」

また、話が変わった。きりがない。

途中から「はいはい、そうですねー」と、逆らわないようにした。

相づちを打ちながら、外を見ると日傘をさした男性。

最近はよく見かける光景だ。

「ワシも持っとるがな!」

香田さんから意外な返答。

自慢げに見せてくれる。ライトブルーの折りたたみ傘。

「晴雨兼用で便利」

そうですか。時代の先端ですね、香田さん。

確かにパラソルをさしたくなる天気である。

今からこんなんじゃ、12月には……

暑くてアホになりそう。