しおかぜ町から

日々のあれこれ物語

しおかぜ町から2023/11/16キンパッつぁん、その後

そもそも、キンパッつぁんに誘われた。↓

しおかぜ町から2023/11/06キンパツ先生 - しおかぜ町から

 

キンパッつぁん編<1>

しおかぜ町から2023/11/07「キンパッつぁん編<1>」 - しおかぜ町から

 

「ビールください!」

キンパッつぁんが5杯目のビールを注文する。

「おいおい、ペース速くない?」

「だいろうぶれす、これくらいへいきれす」

いやいや、かなり酔っぱらってないか?

それでもなんとなく共感できる自分がいる。

私に話したかったんだ。

 

キンパッつぁんと演劇部の物語を聞いた。

確かに、教師と生徒、教師間のやりとり。

経験した者にしか理解できないことがあるだろう。

特に、私は

病院での鷹木主任、黒崎の担任、

そしてキンパッつぁんとの心理戦(?と言っていいのかな)はリアルだった。

私もそれに近い経験が、ないとは言えない。

「三ツ色さんには、わかってもらえると思ってまいた」

おいおい、口調が怪しいぞ。

だけど、やっと吐き出せたのだろう、私相手に。

「あはは、あらためて乾杯!」

「乾杯れす」

ただ、私には気になることがあった。

「あのさ」

「はい」

「その、黒崎樹里亜くんだけど」

「はいはい、ほら来た」

うん? 何か、キンパッつぁんの術中にはまったか?

キンパッつぁんが5杯目のジョッキを半分ほど飲む。

「それなんですよ、三ツ色さん、いえ、先輩!」